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スポーツライフを謳歌する日常の日記

スポーツに関わる仕事をしています。これまでの苦労や知恵など共有できればと思います。

山際淳司さんの作品のこと

現在私はスポーツ関係の仕事を生業としている.

学生時代に,スポーツに携わって生きていきたいと決めたきっかけに山際淳司さんの作品に触れたことが大きい.山際淳司さんは,1995年5月に46歳の若さで亡くなられているが,その作品は今でも多くの人の心に生き続けているだろうし,今後も生き続けるだろう.また,その文章の書き口は新しい世代のスポーツライターに引き継がれ,現在のスポーツ選手,スポーツ界をメディアを通して多くの人に伝えることに影響しているだろう.

 

印象に残っている作品はいくつかあるのだが,「ゴルファーは眠れない」という短編小説の内容を覚えている.ゴルフが好き好きで仕方がない主人公の男が前日から楽しみにしていたのに,いざゴルフ場に向かって車を走らせると,雨が降ってきてゴルフが中止になり,行くところもなくゲームセンターで時間をつぶしていると偶然出会った女性と仲良くなり,そんなにゴルフがしたいのなら今から北海道に行けばいいんじゃない,という話になり実際に飛行機に乗って北海道にゴルフをしに行くという話であったと思う.この作品の何が印象に残っているかって,はやりスポーツはやりたいからやるのである,やりたきゃやればいいんじゃない的な自由な発想が妙に新鮮だった.

 

学校体育や部活動を中心にスポーツをしてきた学生時代にこの作品に出会ったことも印象に残った理由だろう.決められた時間に先生にああして,こうして、次はこうしてと言われてやるスポーツとスポーツをするのが好きで好きで仕方がなく,雨が降っていない北海道まで飛行機でゴルフをしに行くスポーツ.この違いが私の中でとても新しかった.上手とか下手とか,何年経験してきたとか,全国大会に出たとか,出ていないとか,そりゃ大切だろうけど,もっと大切なものがそこにあると感じることができた.

 

また,時間を作って山際作品をもう一度読み返してみたいと思う.