中学野球における怪我の予防
硬式ボールを扱い始めたばかりの中学1年生の怪我の発症率は高いと感じる。
その原因は1つだけではなく、複数の要因が重なることで障害発症率が高まると思われる。
箇条書きにすると
・成長期であること: 骨が伸びるスピードが早く筋の成長が追いつかない状態で骨端線が閉じていなく軟骨が剥離しやすい。 オスグットや野球肘、野球肩の原因として共通する。
・股関節周辺の柔軟性低下: 股関節の柔軟性が低下すると上半身優位で投球動作が行われ、肘、肩に負担がかかりやすい。
・投球フォームの不備: 肘が下がり、下半身との連動性に乏しいと肘に負担が生じる。
上記の原因についてもう少し詳しく、柔軟性の低下や疲労が蓄積する原因を考えて見る。
⑴動作不良---投球動作、走動作に不備があり特定の部位に負担が生じる。
⑵ストレッチ不足---単に固い箇所を静的に伸ばすだけではなく、PNFや軽い反動動作によるストレッチ-ショートニングサイクルを利用した動的ストレッチ
⑶栄養不足---主食、主菜、副菜、乳製品、果物が揃った食事、栄養価の高い捕食、+サプリメント
⑷睡眠不足---十分な睡眠時間の確保、成長ホルモンの分泌、蛋白同化の促進、身体のバランス回復
⑸休養日(回復日)---筋の回復には24から48時間ほど必要とされている。週1〜2日は休養日を設定して回復に努める。ただ何もしないよりかは軽く動かすことで回復が早まる。
これらのことに気をつけてスポーツ障害が生じない様に力をつけて取り組んで欲しい。